BAGZY 久保コラム
月間SPCNに掲載しておりますBAGZY久保先生のコラムです。
過去3回分コラムまで紹介させていただきます。
バグジー人気サロン 久保華図八さんの「無名塾」人気サロンオーナー、久保さんがはじめて書き下ろす業界初の連載です。
- 第19回 │ 一生のおつき合い
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美容界はいま、大転換期にきています。人口はどんどん減少し、景気回復の実感もないまま平均年令はどんどん上がり、心なき、心すさんだ事件がたくさん起きています。そんななかで、美容界で着実に成功をおさめているサロンがあります。そのサロンの共通のコンセプトは、「生涯顧客化」です。人口減少で顧客の絶対数が減っても、1人ひとりの顧客と長くつき合うという成功法が見えているのです。
また団塊世代を中心とする高年齢化から見ても、浅くたくさんのお客さまとおつき合いするより、少ないお客さんと深くつき合うことこそが、安定した、内容のあるサロンをつくれるのです。質の向上をはかり、長く通いたくなる美容室をつくることこそが、成功の道なのです。
これに気づき早く着手しないと、もう時代(顧客のニーズ、時代のニーズ)は大きく変わりはじめています。証拠にチラシやキャンペーンの効果がほとんどなくなり、お客さまの来店頻度は落ち、都会の若い人相手のサロンは低迷、撤退しています。もうその現象ははじまっています。それを象徴するような事実もありました。
21万店あるといわれている美容室数が、実際1店1店に電話で営業しているかどうか調べてみると、なんと14万5000店しかなかったそうです。多くのサロンが、この時代の流れ(ビックウェーブ)にのみ込まれてしまっていたのです。
ましてや美容師数も減少してきていて美容師さん自体の高年齢化が進んでいます。雇用状況を予想しても、いままでの集客型サロンはもう終わりです。これからは定着型で質が高く、ヘアだけのサロンではなく、そのサロンにヘア以外の付加価値をつくり、生涯通いたくなるほどのお客さまを1人でも多くつくらなければ、この先、永続的に繁栄することはないでしょう。「生涯顧客化」は、一夜にしてできるものではありません。コツコツと改善をし続ける必要があります。
- ①少しずつ割引キャンペーンをなくしていくこと
- ②昔のように、少しずつ勉強量を増やすこと
- ③1人ひとりにお客さまに手間をかけてあげること
- ④お客さまのことを少しでも覚えて、そのお客さまに合わせた対応をすること
- ⑤社員さんとのコミュニケーションをいま以上に深くとり、社員の定着(長期雇用)をはかること。
そうすれば宣伝費は削減され、割引がない分、単価はアップし、高い利益率が生まれ、より高い質をお客さまに提供できるようになります。そして1人のお客さまと長くつき合うなかで、素晴らしい社員が成長するのです。自分のお客さまとともによき1年を過ごし、よき成長をともにできるという素晴らしい仕事になります。数回しかこないお客さまを担当し、こなすのは作業。一生涯、お客さまとつき合うために一生懸命努力するのが、仕事です。”仕事”と”作業”では、まったくやりがいは異なりますね。一生の仕事には、一生つき合えるお客さまがいるのです。顧客とは、自分を映す鏡です。
月刊SPCN 2007年12月号掲載
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