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朝礼力(人間性重視のサロンマネジメント)

組織にヒビが! スタッフが口々に文句を言っています!
あなたならどうする?

まず、下記のケーススタディを考えてみてください。

【設定】
 あなたはある美容室5店舗を経営している企業のマネージャーをしています。
 その会社の社長は最初ビジョンなどを熱く語り、みんなをしっかりリードします。結果、売上も順調に伸びていきました。しかし最近は売上が思うようにあがらなくなってしまいました。
 そんな折、ここ1週間でたてて続けにお店のスタッフから、社長に対する不満を打ち明けられました。
  • ・ このままでは今月の目標は達成できないと思うし、
    その先もうまくいくと思えない。
  • ・ その理由は社長が最近高圧的だからだ。
  • ・ 社長はいつも現場がわかっていないのに私たちの話を聞かずに、
    一方的な指示ばかりする。
  • ・ みんなも社長に感情的に怒鳴られるのがいやで、意見を言わなくなっている。
  • ・ おかげ店舗の雰囲気もどんどん悪くなっていて、
    一致団結してやろうという感じでなくなってしまった。
  • ・ あの社長の下で長く続けていくのがいやだ。

 がんばろうよ、とみんなをモチベートしてひっぱてきたあなたですが、今回はなかなかうまくいきません。「社長は、オープン当初は、店舗に対する想いや、自分たちに対する期待について話してくれたのに、最近は目標達成していないことばかり言われ、社長は言っていることと、やっていることが違う」とみんなは言います。

【設問】
・あなたはこのケースにおいて何が問題だと感じますか?
・あなたはどのようにこの問題を解決しますか?

 大変な問題です。しかしよくある問題でもあります。このときにどう考えなければいけないのか、ここに「人間性重視の基本」があります。

 前提として組織の問題というのは全員の問題です。上だけが悪い、下だけがわるい、中間が悪いとかはありません。その上で、この組織の本質的な問題は、次の2つです。
・スタッフが自立していない
・オーナーがスタッフから絶大なる共感をえるような言動をできていない

問題点① スタッフの人たちが自立していない

「オーナーが数値のことばかり・・・」、
「現場をわかってくれません・・・・」
との意見が口々にでています。これ、おかしいのです。
 自分でこの店がすきで入ってきて、すばらしいお店をつくりたいというのであれば、オーナーの態度がどうであろうと、自分が一生懸命やることはなにも関係がないわけです。こういうことで左右されるのは自立していないとい うことになります。

とはいえ、よくある話です。
 自分たちがなにをしたいのか、というのが強くあれば、上がどうとか関係ありません。店長に共感できないからがんばれません、という人がいます。そういうときに私たちは問いかけます。
「店長次第であなたの仕事かわるの?あなたの想いはどこにいったの?」
 そう、大前提としては自分のためにやるわけです。そうやって、みんなひとりひとりが自立をしないかぎりは問題解決には向かわない。

問題点② オーナーがスタッフから絶大なる共感をえるような言動をできていない

一方的に自立を要求しても、オーナーが好かれていなければ始まりません。
当たり前の話です。どうすればスタッフに共感をしてもらえるのでしょうか。
そのためには3つのステップがあります。

  • STEP1: スタッフひとりひとりの価値観・夢を徹底的に把握する
  • STEP2: スタッフが自らの価値観・夢をかなえることができるような会社の価値観・ 夢を考える
  • STEP3: 会社の価値観・夢をスタッフひとりひとりにあわせて丁寧に伝える

 とくにSTEP1が大切です。多くのオーナーがここを抜かしてしまいます。
 たとえば「今は1店舗だけど5年後までに5店舗のサロンを作るぞ!」という夢があるとします。スタッフからするとワクワクするような夢だと思います。
 オーナーは情熱的にスタッフに夢を語りかけます。数名のスタッフのうちひとりの顔がすこし暗いようです。なぜだろう?そのスタッフは「私はアットホームなお店がいい。だから5店舗とかになって無機質なチェーンとかになったらいやだな」と心の中で思っていたりするわけです。
 スタッフの価値観・夢をしらないと、このような形ですこしずつずれてしまうのです。
 「アットホームなお店作りをしたい」という想いを理解していれば、このスタッフにはこのように伝えることができます。「5店舗にしたい!けど、1店舗1店舗は本当に地域で愛されるアットホームなお店にしたい。だからあなたにはこの店舗を最高にアットホームにしてほしいんだ!」これならばスタッフに共感してもらえます。

このようなことは何度も何度も目にしています。
だからこそ3STEPをしっかり踏むことが重要です。

整理します。人間性を重視するマネジメントの基本というのは
・スタッフの自立を促す
・スタッフの共感をあつめられるオーナーとしての役割をまっとうするなのです。

 ここで自立ということについて、株式会社ベンチャー・リンク代表取締役副社長増本岳の言葉をご紹介します。

人生は『選ぶ』ということと『選ばれる』ということの両面でできているという話。

 自分らしい人生を生きて成功をしている人達は皆、自分の人生を『自分で選ぶ』ということと『選ばれる』ということをしっかり認識して、人生を謳歌している。

 自分はツキがないから上手くいかないとか、生まれつき○○だから成功できないとか、今の状況では自分の力を発揮できないとか、周りにもっと恵まれていたらとか、そんなことばかりを言っている人がいる。そう言いながら心の中ではもっと自分はできるはずなのにと思いながら、隣の上手くやっている人にひそかに嫉 妬をしたりしている。
 こんな人達は、「今の自分の状況は実は全て自分の選択の結果」なのだということに気付いていないらしい。人生は選択の連続である。何をして何をしないのか、今何に一番時間をつかうのか?誰と親しくして誰とは付き合わないのか?ほんのちょっとしたことから、重大事まで全て選択である。何も選ばないで流れに任せた、という場合ですら、選ばなかったという選択である。
 そして、このような選択の結果によって、今の貴方がおり、今の貴方を取り巻く状況があるのだ。今あなたがどんな職業についており、またはついておらず、幾らの給料をもらっており、どんな家に住み、どんな人達に囲まれて、そして、周囲の人達にどう評価されているか、など全てのことは、貴方が過去にしてきた選択の結果、なのである。
 この至極当然のことに気付かずに人生を歩んでいる人達が余りにも多いことに驚く。まるで自分の人生を海の波間に漂うクラゲか何かのように思っており、実際に波に流され流され漂って人生を終えてしまう。そんな人生が幸せなわけがない。人生と自分らしさの無駄づかいに気付いて欲しい。だから、人はまず「自分で自分の人生を選択するのだ」という自覚を持つことから始めなければならない。自分の人生や生き様に目的を持ち、目標を設定して、その目標に向かって常に「自分で自分の人生を選んでいく」という生き方をしよう。自分の人生を自分らしく『主体的に生きる』ことをしよう。これだけで人生が大きく変わる。
 人生は大海原のようなものだから、穏やかな凪のときもあれば荒れ狂うときもある。だから選んだからと言ってすぐに目標にたどり着けるわけではない。けれども、大海原の先に目的をもって、目標となる行き先を決めて、自分の力で帆を立てて、波間を進もうとする限りは、必ず目指すべきところに辿りつけるものであ る。
 流されるままに波間に漂っている限りは決してどこにも辿りつけない。
 だから、目的と目標をもって、主体的に道を選ぶ、そういう人生を歩もう。
 毎日毎日、自分で自分の人生を生きていると実感できるように。

 そしてもうひとつ大事なことがある。
 それは人生の選択と結果には全て重要な意味がある、ということだ。
 そもそも、選択に迫られる状況は偶然ではなく何かの意味がある必然である。
 今、自分がここにいるということも全て必然であり、意味があってそうなっている。意味があるとは、貴方は常に「選ばれている」ということ。選ばれて、ここにおり、選ばれて、今の状況にあるということ。これに気付けるか気付けないかで人生の深さと意義が大きく変わってしまう。自分で決めた人生の目的と目標に到達ができるかどうかに大きな影響がでる。貴方だけできる「何か」があるために、貴方しかできない「何か」があるために、今の貴方がここにおり、今のような状況に(それが素晴らしいものであれ、困難な状況であれ)あるのだ。
 人類や社会や、またはもっと身近な誰かのために、貴方にしかできない、貴方だけが貢献できる何かがあって、だから、貴方は「選ばれて」ここにいる。貴方だけが貴方だけの理由で「選ばれて」ここにいる。多くの人がそれに自分で気付かないだけ。本当は誰もが、そんな使命を担って人生を歩んでいるのだということ。そして選ばれた貴方が選ばれたことを自覚して、ここで「何か」の使命を果たすべく自らの選択で行動をしたとき、そのことを通じて貴方はかけがえのない「学び」を得ることができる。貴方の人生にとって価値ある「学び」を得ることができる。学びを得たとき、貴方の前には貴方の人生の目的に向けた新しい道が開ける。
 宗教じみた話に聞こえるかも知れないが、これは実は多くの成功者が語り残している真実である。殆どの人が逃げ出すような過酷な状況において、どうにも逃げる気がせずに、何か運命の糸にでも引きづられるように残って闘うことを選択した人が、その過酷な闘いの中で人生の真実に出会い、転機を得ることができた、などの話は古今東西枚挙にいとまがない。
 今、貴方がここにいるということは、誰かが貴方を必要として、そして、貴方の人生においても何かの必然があって、選ばれてここにいるということを自覚しよう。貴方にしかできないかけがえのない「何か」をするために、自分の道を自分で選択をして、一歩を踏み出そう。そんな人生を皆で歩きたいと心から思う。

増本 岳
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